プログラミングができる人はプログラミング教室についてどう思っているか。
最近ロボット教室に行かせている、という話をよく耳にするようになりました。
小学校のプログラミング授業必修化もあって、子どもにプログラミングをさせたいと考えている人が多いように感じます。
でも、プログラミング教室高いよね・・・?
プログラミング教室くそ高い。 見た感じ、教材費で3〜5万円。授業料毎月1万円という感じでしょうか。 とてもじゃないけれど、我が家で負担できる金額ではありません・・・。 (ピアノと水泳をやめれば出せますが、ピアノや水泳ほど魅力的ではありません)
プログラミング教室のここがいいな、と思うところ。
私は自分自身が多少なりともプログラミングができるので、外注してしまうことのメリットはそんなには感じないのですが、見る感じ、多少は「いいな」というところがあります。
1・発表の場が設けられる。
自分で何をどう考えて作ったのかを発表する場が設けられている教室が多いようです。 自分が何を考えたかをまとめて発表するチャンスというのはなかなかないものなので、そういう場に慣れるという意味では、良い経験になりそうです。
2・子どものレベルに合わせた制作物を作成できる。
私が作れるのは、せいぜい簡単なホームページだったり、アプリにすぎません。あとは統計データを触るようなプログラミング言語しか知りません。 子どもがすごくパソコンに興味がある場合であれば、そのようなものでも十分興味を引けそうですが、そうじゃない場合には、ハードルが高いように思います。 その点、プログラミング教室であれば、子どもが喜んで取り組めそうなロボットだったり、車だったりを作成できるのが魅力的です。
3・友達と同じことに取り組む喜び。
家で親と取り組むのとは違う楽しさがあるように思います。 同レベルの仲間たちと競い合うことによって、レベルが上がっていきそうです。
そんなこんなで、やっぱり自分が「できる」というのと「教える」というのは大きく違うなあ、と実感してしまいます。習うって技術習得というよりも、そういった環境を得る場だなあ、と。
けれども、「プログラミング習うに及ばず」と感じることも多いです。
その理由は以下の通りです。
1・論理的思考は学校教育で十分身につく。
プログラミングを学ぶことによって論理的思考が身につく、という触れ込みが多いですけれど、私は普通に今までのカリキュラムを学校でこなせば十分論理的思考は身につくと感じています。 大事なのは、国語と数学、英語のうちの英文法。 この3つの柱をしっかり押さえておけば、プログラミングを学ばなくても、プログラミングに必要な論理思考は身につきます。
2・やる気になればいつでもできるようになる。
ひらがなやカタカナは小さいうちにやっておいたほうがいいでしょう。ものを学ぶには、それに適した時代があります。 けれど、プログラミングはその気になれば、いつでも学べます。プログラミングに打ち込む時間があれば(本人が興味があってやりたがる場合は除く)、数学をしっかり学んだほうが、最終的な伸びは大きいと考えます。
3・「本当に」やりたい子どもであれば、親のパソコンでやればいい。
本当に学びたいのであれば、親のパソコンでもどこででも学べます。 そこまで本気じゃないのであれば、プログラミング教室に通っても、一時的なお遊びに終わる可能性が高いでしょう。もちろん、遊びも大事なので、”一時的な遊び”にお金を出せる家計であれば、別に取り組むことに問題があるというわけではありません。
そう考えていくとプログラミングを習わせる必要はやっぱりないかなあと感じます。 もっと大事なことがいっぱいあるなあ、と。
プログラミングより大事なこと。
さてさて、プログラミングより大事なものがいっぱいあると言った手前、それについても多少語っておきたいと思います。 私が20代以降プログラミングをしている中で「プログラミング力足りないなあ」と感じたことはありませんが、他に足りないものならたくさんあると感じるからです。
数学
まずは数学です。私は文系だったため、圧倒的に数学力が足りません。大人になってからでも、学べましたが、結構な時間と労力を割きました。可能であれば、学生時代に押さえておきたい分野です。
発想力
「これを作りたい!」という気持ちがあれば、大抵のことは努力と今の技術がなんとかしてくれます。技術的なことは日々進化して、どんどん簡単になっているからです。 けれど、「これが欲しい」という発想を技術は提供してくれません。結局、自分が何を作りたいのかわからないと、思うような人生を構築することができません。
行動力
「これが欲しい」と思っても、「でも他の人がもうやっているよね」とか、「少し面倒だな」とか「それやるくらいなら他のほうがリターンが大きいかも」とか自分に言い訳が上手になってきて、私自身は行動することができなくなっているように思います。 何か発想があっても、行動にうつす勇気や楽観さがなければ、ただの絵に描いた餅のようなものです。
学ぶことを厭わない姿勢
どんなに学んでも、足りないことはどんどん出てきます。そのたびごとに学ぶことが必要になってきます。学ぶことを厭わない姿勢は、勉強で報われた経験が多ければ多いほど身につくものなので、やはり、子どもの頃からしっかりと勉強するという経験が大事になってくるでしょう。
プログラミングより大事なものを踏まえて、なおプログラミングに際して、一番大事なことを話して締めようと思います。
プログラミングにおいて一番大事だと思うこと。
それは、「苦手意識を持たない!」ということです。 苦手意識がなければ、必要な時には学ぼうという意欲が生まれてくるからです。 そのために親が苦手意識を持たずに、子どもがその気になれば、いつでもプログラミングに親しめる環境を構築しておくことが必要だと思います。
ということで、プログラミングを親が(!)学ぶために適切なテキストなどを以下に紹介しておきます。
Python(パイソン)はとってもわかりやすいプログラミング言語です。
誰でもある程度は(?)使えるようになるはず。その上ホットなAI(人工知能)や統計なども扱えるとあって、今一番オススメのプログラミング言語です。
iPhoneユーザーであれば(Mac必須)、アプリ作りが楽しいです。
子どもが欲しがるものをサクッと作れたら、喜ばれること間違いなしです。
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