ちいさな森

ぶよっこりーの頭の中

学資保険では足りないので投資もしています。

子どもの学費ってどう準備していますか?

 

私は娘が生まれた時に学資保険をスタートさせましたが、一年ほど前から投資も始めました。 もし娘が一番近い圏内の国立大学に進学した場合には、4年間で242万5200円が必要となります。学資保険でそれだけの金額はなんとか賄えそうです。けれども、もし県外に出て、家賃や仕送りなどが発生した場合には、とてもじゃありませんが、我が家の家計では出してやることができません。

 

また、国立大学の授業料も今のまま止まる保証はどこにもありません。平成17年からは据え置かれているとはいえ、平成元年からは20万円以上上昇しているからです。もちろん公立大学も私立大学もその授業料はどんどん上昇しています。 バブル崩壊後は日本の景気はずっと低迷しているはずなのに、どうして、授業料がこんなにどんどん上昇しているのか不思議で仕方ありません。

 

私が高校生の頃は、先生などがよく「アメリカでは、みんな自分でお金を借りて大学へ行くんだ。高校から出たら、自立するんだ」なんてことを話に出して、「日本の高校生は親の金で大学へ行く。いつまでも自立できない」なんて嘆き節をかましていましたが、今やアメリカの学生は大きな債務に苦しみ、親元から離れられないという状況になりつつあります。 民間債務のうち、奨学金の残高が2位となっています。 第二のリーマンショックの発生源になるかもしれないとも言われたりします。

 

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アメリカ学生ローンの債務負担比率

https://www.dir.co.jp/report/research/economics/usa/20171228_012619.pdf



 

日本はまだ、就職において新卒優位市場があるので、アメリカほど奨学金問題(学生ローン)が大きいとは言えませんが、それでも、奨学金が今後の社会人生活に及ぼす影響を考えると安易な奨学金の利用はためらわれます。私も奨学金を借りましたが、その後の返済は地味に辛かったので、娘に奨学金の利用をさせたくありません。

 

そこでまずは、娘が生まれた時に学資保険をスタートさせました。

 

 

学資保険のメリット・デメリット

学費を貯めるという時に、学資保険を一番に検討する人は多いのではないでしょうか。 幼い子どもを連れて金融機関窓口に行くと、必ずといっていいほど、学資保険のパンフレットを渡されました。それでは、学資保険のメリットを見ていきましょう。

 

学資保険のメリット

・強制的に貯蓄ができる。

学資保険は毎月給与から天引きされるので、強制的に貯蓄することができます。 普通の貯金などであれば、何か必要が生じた時に手をつけてしまわないとも限りません。そういう意味では、絶対手をつけられない聖域を用意しておくことに意味があります。

 

・契約者(親)が死亡した場合にもお金が貯まる

学資保険は契約者(親)に万一の場合には、以降の支払いなしに、予定金額まで貯まるものがほとんどです。(中には例外があるので、ここのメリットを外した商品を選択しないように気をつけたいところです。)つまり、実質親の死亡保障を兼ねているということになります。 親の死亡保障+強制貯金、これが学資保険のメリットといえるでしょう。

 

また、学資保険の原資としては、毎月の児童手当を使いましょう。また2019年秋口からは消費増税に伴い幼児教育が無償化になります。このお金も貯蓄に充てたいところです。本来ならば財政再建すべきお金をばらまいているわけですから、子どもへの給付は親である私たちへの現物給付ではなく、子どもへの借金付け替えです。だって、日本の借金は次世代へ繰り越されるわけですから・・・。

 

 

学資保険のデメリット

学資保険のデメリットはズバリ予定利率以上にはならない、ということです。将来的に300万円になるという契約であれば、300万円にしかなりません。 万が一、経済がとても順調で、金利もどんどん上昇するという局面になったときでも、学資保険はそのままです。だから、余力全てを学資保険につぎ込むのは避けたいところです。

 

 

投資で分散すべき理由

学資保険のデメリットがそのまま、投資をすべき理由になります。

 

学資保険は額面以上の金額を用意できません。だから、全ての学費を学資保険だけで賄おうとせずに、投資で分散すべきといえるでしょう。 学資保険の中身はどう運用されているかは置いておいて、とりあえず受け取りは日本円です。日本円での額面受け取りになります。だから、学資保険以外の運用対象は主に円資産以外のものがおすすめです。

 

私は、先進国株・債券、新興国株・債券、金連動の投資信託に分散して投資を行っています。 居住地日本、勤務地日本、給与受け取り日本円、貯蓄日本円であれば、もう日本への投資は十分だと思います。積極的に外国の資産を購入して運用していきたいところです。 今はパート勤務で収入が少ないので、あまり入れられていませんが、今後拡大していきたいと考えています。

 

 

自分にも投資する

投資の話をする時にいつも思うのは、”自分への投資に勝る投資はない”ということです。 お金に働いてもらう投資ももちろん必要ですが、それよりも、もっと勉強をして上を目指すといった投資の方がリターンは大きいと思います。どちらかに偏らず、バランスよく配分していきましょう。

 

 

まとめ

将来の学費のことを考えると頭がいたいことだらけです。 我が家では、夫が「将来奨学金を利用せずに大学に行かせてやれる人数を考えると一人っ子しか無理だ」と言って一人っ子です。言われた当時はとても反発しました(「なんとかできる!」と)が、今、一人っ子にも関わらず「なんとかできるのだろうか・・・」と不安になっています。

 

習い事とかを調整すべきかもしれませんが、子どもにかける費用はなかなか削りにくいのが現状・・・。