幼稚園児(年長)にどう勉強を教えているのか。
最近、「年長の子にどうやって勉強を教えているの?」と聞かれました。 このブログを一通り読めば、私が何をやっているのかは判然とするのですが、一応まとめておきたいと思います。
ちなみに、うちの娘が勉強をし始めたのは、年長になる春休みからなので、正直年中以下に勉強を教える方法はわかりません。年中以下は、しっかりと外遊びをしたり、色々なものに興味を持つように環境を整えることの方が大事な気がしますが、人によっては、未就学児は全てそれでいいと言うでしょうし、逆に「それだけじゃ足りない」という人もいるかもしれません。 それでは、年長児に勉強を教える方法スタートです。
1・勉強の環境を整える
勉強させたいと思えば、まず、勉強する対象のものが必要です。
時々、「うちは何もしてないけど、九九を覚えたわ」という人がいますけれど、彼自身で九九を発明したとなれば、来年あたりには無理数に気づき、再来年には虚数を発見しているはずです。 そんな天才児は関係ないということで、私たち凡才(いずれは秀才)を持つお母さんとしては、九九を覚えさせたければ、その環境を用意する必要があると思います(九九表を貼る、九九の音楽を聞かせる)。
子どもは基本的に好奇心旺盛で、勉強もやりたい、と思う生き物。あまり難しいものは出さずに、簡単なものから、そっと出しておくと、勝手にやり始めるはずです。 ちなみに我が家では、勉強の環境として通信教育を準備しました。通信教育は放っておいてもやってくれる・・・ということはありませんでした。
今は習慣になっているので、毎日少しずつはやっていますが。パズル系の問題などは、放っておいても取り組んでくれるので、とても楽ちんです。
パズル。開いておいておく。 もしくは親が必死に取り組む姿を見せると、自然と寄ってくる。
2・教えない
”教える方法”とは矛盾しますが、逆に悩んでいても教えない忍耐力が必要になります。
もちろん、足し算の形式「○+○=○」という形は教える必要があります。
けれど、子どもの能力でもって、頑張れば答えを導き出せそうなものについては答えを言うのをグッと堪える必要があります。 これは本当に辛いです。 例えば、「8×9」。×という記号が、その数を何回か足し合わせて導くものなんだよ、ということは教えないといけませんが、72という答えを伝えてしまっては子どもの頭を使うチャンスを奪ってしまうことになります。
娘は最初、全部○を書いて、この答えを導き出しました。 今では、だいぶ慣れてきて、10×9から9を二回引いて導き出したりしています。 まだ九九は覚えていません。覚えさせていません。
ちなみにここが幼児に勉強をさせるアドバンテージだと思っています。 学校で教わったことがわからない場合は「教えないぞ」なんて言っている場合ではなくなるからです。二年生の二学期に「8×9」がわからないような場合には問答無用で丸暗記させる必要があります。 けれど、幼児であれば焦る必要がないので、掛け算がどういう仕組みで、その答えを出す方法を自分で試行錯誤させる余裕があります。 逆に、幼児に九九を丸暗記させるのは、どうにも時間が勿体無いなあ、と思ってしまいます。
3・褒めて褒めて褒めまくる
素直にできたことに対して感嘆しましょう。 できなくても、頑張っていたことに関しては、大いに褒めましょう。
時々、「放っておいても、そのうちできるようになる」なんて聞きますが、傍目から見ているとその通りなのですが、子どもの内面を見ると、何かができるようになるためには、いつでも何かハードルを超える必要があります。
大人から見ると「は・わ」「お・を」の使い分けなんて悩むことなんて何一つありませんが、子どもにしてみれば、これも一つのハードルです。
アラビア数字が生まれ、0が発見されるまでの歴史を思えば、子どもが野生のままで、放っておいて何もかもを勝手に会得するなんてことはほとんどありえないことでしょう。 「できて当たり前」なんてないと思えば、もう褒めることしかありません。
まとめ
幼児の勉強方法をまとめます。
1・環境を整える
2・放置する
3・褒める
です。
基本的には、教わるのは小学校上がってから先生に聞いてくれたらいいかな、と思っています。 授業で理解し、理解できないことは学校の先生に聞いてほしい。 それまでに「これってどうやったらいいんだろう。こうしてみるのはどうかな」といった疑問を自分の中に溜めていってほしいなあ、と思います。
パズルが一番楽しい。