ちいさな森

ぶよっこりーの頭の中

教育本はいっぱいあるけれど、絶対読んで損がないのはこの一冊だけ。

先日佐藤ママの本に大きく感銘を受けたという話をしました。

佐藤ママの子育てバイブル 三男一女東大理III合格!  学びの黄金ルール42

佐藤ママの子育てバイブル 三男一女東大理III合格! 学びの黄金ルール42

 

 

 

しかし、最近は、膨大な数の教育関連書籍が出版されていて、どれを読んだらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。 こっちを見れば、幼少期の頃の勉強が大事と書いてあり、あっちを見れば、幼少期はしっかり遊ばせろ、と書いてある。 ある本を読んでは、しっかり遊んであげないと、と思い、ある本を読んでは、一人で遊ばせるようにしようとある。 私のように素直な人間(軸がない人間)は、読めば読むほど迷路の中・・・。

 

なんか、あれに似てませんか? 大人のマナー。 次から次へと新しいマナーが生まれるんですよね。大人の世界では。 ”ハンコは上役にお辞儀をするように斜めに押せ”なんて新マナーを聞いたときは、耳を疑いました。マナー講師たちの仕事を確保するためにも、新ルールがどんどん生み出されているとのこと。「絶対的にコレが正しい」というものがない世界では、ある意味、言ったもの勝ち 。声が大きいもの勝ち。 子育てなんて、その上、効果が何十年も経たないとわからないとあって、いろいろな説が飛び交っているような気がします。

 

しかも、子育て経験者は結構数が多い。みんな言おうと思えば、何か言うことができる。 ということなので、オススメしたいのが、学力の経済学。

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 

この本は、教育に統計の手法を持ち込むという画期的な本です。 「うちの子は、こうしたから、ハーバードへ行きました!!!!」みたいな本ではなく、「こういう方法を取ったら、○○%の子どもにこういう成果がありました」という統計の本です。とは言っても、普通の統計本のように無味乾燥なことはなく、読み物としても面白くできています。

 

学力の経済学を読むと得られる効果。

普通に実戦に使える

・ご褒美で釣ってもいい
・褒めて育てたらだめ
・ゲームをさせても大丈夫

といったようなことが、データを元に説明されているので、安心して、実生活に応用できます。個人が「うちの子は、テストで100点取ったらゲームを買ってやるといっていたけれど、大丈夫でした!」と言っていても、(でも、あなたの子どもだけでしょ)と内心思ってしまいますが、「学力の経済学」ではデータに基づいて解析されてあるので、説得力があります。

 

他の人の教育論を受け流せる

子育てをしていると、ありとあらゆる人に干渉されます。 親、親戚のおばさん、近所の人、偶然通りかかった通りすがりの人、幼稚園や保育園のママ友やら、先生などなど。 「学力の経済学」を読んでおけば、口では「はいはい」と言いつつ、内心では(データ持ってこい)と強くなれます。

 

統計的な考え方が身につく

そもそも、最初にこの本を手に取ったのは統計の勉強をする必要があったからです。 統計的なものの考え方を身につけるための導入本として趣味と実益を兼ねて読みました。 データ(数字)を重んじる姿勢が身についたように思います。 統計自体の勉強は、その後、専門書をかなり読む必要がありましたが。

 

 

そんなこんなで、私が自信を持ってお勧めできる教育本は「学力の経済学」だけです。多くのエビデンスを元に書かれているので、信頼度はピカイチです。

 

けれど他の教育本も読む。

そうは言っても、他の教育本もある程度は手に取っています。 先日の佐藤ママ本もそうですし、リビングに地球儀をおけなんて本も読んだことがあります。 「学力の経済学」は素晴らしい本ですが、全ての事柄をカバーしているわけではありません。また統計なので、外れ値もあります。(平均年収が500万円です。とあっても、1億円の人もゼロ円の人もいますよね)

 

基本的な軸を作りつつ、他の教育本は「いいとこどりしよう」というのが私の戦略です。・・・と言い切るわりには流されますが。 私自身もブログをやっている上で、ついつい「こうしたらうまくいく」なんて評論家気取りで書いてしまうこともあるかもしれませんが、「そういう例もあるんだな」くらいで生暖かく読んでくださったら嬉しいです。 とりあえず、みんな「学力の経済学」を読むといいと思います。

 

先取りの効果についての統計とか欲しいわ・・・。

 

 漫画もあるみたい・・・。別に漫画じゃなくても読みやすい本だったけれど。

まんがでわかる「学力」の経済学

まんがでわかる「学力」の経済学

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